秋田県男鹿市からハンバーガー屋さんがやってきた!

 

11月21日(日)に第3回牟岐町にぎわい産業祭が開催されました。

今回は、秋田県男鹿市から1日限定で Blue Buck Diner -バーガー修吾- が出店し、牟岐町で獲れたレンコ鯛を使ったフィッシュバーガーと鹿肉バーガーを販売しました。

 

店主の大橋修吾さんは2014年にHLABの運営で牟岐町に訪れており、翌年には出羽島のワークショップで再び牟岐町を訪れていました。

私は、8月上旬から11月上旬まで秋田県男鹿市で Blue Buck Diner -バーガー修吾- のインターン生として活動しており、今回、私自身3年間関わってきた牟岐町で地元の食材を使ってバーガー修吾の出店が出来ることにとてもワクワクしていました。

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産業祭に先立ち、10月18日(月)に行われた牟岐町と男鹿市を繋いだオンライン試作会では、互いにレンコ鯛を使ったハンバーガーのレシピを試作しました。修吾さんのグローバルな発想でありながらも地元の方々が親しみやすいローカルさを大切にしたレンコ鯛をフライにして挟んだハンバーガーは試作段階でもとても美味しかったです。

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産業祭までの準備期間では、生産者さんからお話を聞くことが出来ました。

牟岐町漁協の田中幸寿組合長は「温暖化の影響でレンコ鯛の旨味が落ちてきとるように感じるな。レンコ鯛は塩焼きにして食べるんが多いんじゃ。」と、レンコ鯛の現状と昔からの食べ方を教えてくださりました。

猟師の家形智史さんは「猟師の腕で味が変わるなあ。野生動物も怒る、笑うがある。出来るだけストレスを与えんように言葉遣いも触ってあげるんも運ぶんもせなあかん。でもそれを知っとる猟師は少ないと思うわ。」と、生き物に対しての向き合い方や『いのち』を頂くことについて教えてくださりました。

猟師であり民宿内妻荘の店主の福谷隆文さんからは「解凍するときは扇風機の風に当てながらがいい。あと絶対にドリップに付けたらあかん。あれが臭みの原因になるけんな。」とご自身の経験から調理の段階で気をつけることを教えてくださりました。

また、宝来堂ピア海部店の宮崎敏史さんは「牟岐に根付くハンバーガーになってくれたら嬉しい。パンのことやったら何でも聞いてよ!」と、今回の産業祭で販売するハンバーガーのためにバンズを作ってくださりました。

 

 

多くの方々の協力をもとに、産業祭前日にはモラスコむぎでレンコ鯛のフィッシュバーガーと鹿肉バーガーの試食会が行われ、牟岐町の方々のご感想をいただきました。牟岐町出身で食物科の高校に通う後山慎太郎くんはバンズや野菜を切ったり、料理を運んでくれたりとたくさんお手伝いしてくれました。

 

レンコ鯛のフィッシュバーガーはフワフワのレンコ鯛とガーリックマヨの相性がいいと好評でした。鹿肉バーガーは鹿独特の臭みや野性味がどうなるのかと心配されていましたが、ジビエが苦手な人でも美味しいと思えるほど臭みもなく、冷めても美味しいとの声を頂きました。また、前日から試行錯誤して甘みをプラスするために挟んだマーマレードがいい仕事をしました。共にバンズとの相性が良く、満足感があるものに仕上がりました。

ドリンクは牟岐町産の実生柚子を使った柚子スカッシュを提供しました。はちみつの程よい甘みと柚子の爽やかさが合わさって絶妙な美味しさでした。

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産業祭当日、キッチンカーの前には行列ができ、限定60食のハンバーガーは即完売でした。本当にありがとうございました。そして折角並んでくださったのに買うことが出来なかった方々には申し訳なく思っています。バタバタしている中で、前日からお手伝いしてくれていた慎太郎くんや職業体験にきてくれた小学生2人も本当にありがとう。キッチンカーのことを知ってもらえてよかったです。

 

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今回、バーガー修吾が大切にしていることのひとつである、「地元の馴染みある食材を使って新たな食べ方を提案すること」を牟岐町で行うことが出来ました。また、外へ動きにくいご時世、今回のハンバーガーを通して外の世界に想いを馳せたり、海外を感じたり、多様性を考える機会になっていたらいいなと思います。

 

産業祭を終えて修吾さんは、

「1週間という短い時間だったけど、猟師さんと対面で食材や想いについて聞くことができ、それを考えながらのメニュー開発だったから気が引き締まった。産業祭当日は、即完売したのは申し訳なかったけど、幅広い年代の方々が買いに来てくれたので、これからの動きに可能性を感じた。」と語ってくれました。

 

私は8月から Blue Buck Diner-バーガー修吾- に関わってきましたが、今回、大好きな牟岐町で町民の方々に支えられ、応援していただきながら出店出来てとても嬉しかったです。生産者さんのお話を聞けたことは凄く貴重で、牟岐町や食材について考えるきっかけとなりました。今回が最後ではなく、オンラインであったり、また牟岐町に出店したりと、次に繋がっていけばいいなと思います。

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11月20日(土)の徳島新聞に掲載されました。

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真武未有(またけ みう)

徳島県出身、20歳。

2019年からNPO法人ひとつむぎを通して牟岐町と関わり始める。牟岐町のPR動画「人とつながる牟岐でつながれる」を作成。「牟岐カレープロジェクト」隊長。今年8月から四国大学を休学し、Blue Buck Dine-バーガー修吾- のインターンシップとして秋田県男鹿市に3か月間、短期滞在した。