牟岐町観光ボランティアガイドの会の会長である、庄野二六さんをインタビューしました。
牟岐町観光ボランティアガイドの会は出羽島アート展の案内人が必要となったことがきっかけで設立され、今年で10年目に突入しました。スタート時の会員は3名で、牟岐をガイドできるほどの知識もなく、最初は何もない状態から始まり、不安でいっぱいだったそうです。
現在は18名になられ、出羽島ガイドウォークや古い遍路道のガイド、五剣山や鬼ヶ岩屋などの登山ガイド、牟岐の町歩きガイドをされており、牟岐在住の方を含め、町内外の多くの人に牟岐町の魅力を伝えられています。
出羽島ガイドウォークでは伝統的建造物群保存地区に指定されている牟岐町出羽島を、200年前から残っている歴史的景観や漁村集落の風情、ゆったりした雰囲気を味わいながら散策することが出来ます。わたしも、波の音や鳥の鳴き声が静かに聞こえ、心地よく、あたたかい出羽島が大好きです。
詳しくはこちらから↓
出羽島ガイドウォーク | 【四国・徳島】牟岐町観光協会 (mugi-kankou.com)
今回は、海陽町の方々に鍛冶屋谷山の登山ガイドをするということで一緒に参加させて頂きました!
登山道は登りやすいように整備されており、傾斜が急なところにはロープが引かれ、ポイントには看板が立てられていました。これらも牟岐町観光ボランティアガイドの会さんが準備されています。
登りながら、牟岐色窯で作られている備長炭の原料であるウバメガシのことや、ならがれ病が流行し木が枯れたり、都会で備長炭の需要が増加し伐採が増えたために木の本数が減少していることなど説明していただきました。
登頂すると、遠くには大きな室戸岬が見え、近くには馴染みのある牟岐の町も見渡せます。
牟岐の町について何でも質問すると、土地勘と経験を生かして親切に答えてくださります。
牟岐のことを何でも知っておられます。
庄野さんは、「生まれ育ち、働いてきたこの牟岐町をガイドすることでお客さんと共に喜べることが本当に嬉しく、その中で学ぶことも多くあり、牟岐により愛着を持つようになった。また、今回のように登山をすることも多く、それが趣味の一つにもなっている。また、牟岐の魅力は余計なものがないということだと思う。牟岐はシンプルで、無限の可能性がある。」と教えてくれました。
設立して10年、牟岐町観光ボランティアガイドの会の方たちの高齢化と成り手不足も問題になっています。これから活動していく中で、地域発展のために若者がもっと関わってくれたら嬉しいと庄野さんは言います。
「人口減少が進んで、主要産業の漁業も停滞して、本当に今は元気がありません。未有さんのように若い方々にも、是非これから牟岐の町の将来のためにしっかり関わっていただいて、応援していただきたいです。そしてまた元気な町に戻りたいですね。」と、力強くメッセージをいただきました。
牟岐町観光ボランティアガイドの会さんについて、町外に住んでいる私はこの取材をするにあたってその存在を初めて知りました。地域を愛し、それを伝え続けることがとても素敵だと感じました。若者がもっと関わってくれたら嬉しいと言ってくださったので、私も役に立てることがあれば嬉しいです。また、牟岐町観光ボランティアガイドの会のメンバーも随時、募集中です。
牟岐で住んでいても意外と知らないことも多いのでは?
是非、庄野さんと牟岐の魅力探しの旅に出てみてはいかがでしょうか。
真武未有(Matake Miu)
2001年徳島生まれ、徳島育ち。四国大学在学中。2019年からNPO法人ひとつむぎを通して牟岐町と関わり始める。インターンシップとして牟岐町のPR動画「人とつながる 牟岐でつながれる」を作成。「牟岐カレープロジェクト」の隊長。とにかく牟岐が大好きな大学生。ライターの卵。