2月14日(月)に徳島県庁食堂で40食限定の牟岐フィッシュバーガーが販売されました。
「牟岐フィッシュバーガー」とは、牟岐町近海で獲れた魚のフライを大きめのバンズにサンド、実生柚子を加えたマヨネーズベースのソースで味付けしたものです。昨年11月に行われた「牟岐町にぎわい産業祭」ではレンコ鯛のフィッシュバーガーを販売しました。
今回の県庁食堂ではバレンタインおすすめメニューとして、寒グレを使った牟岐フィッシュバーガー、ポテト、サラダ、スープ、コーヒーゼリー、ココアクッキーがついて550円!ドレッシングには実生柚子をふんだんに使った「ポンジュレゆう」も準備されていました
販売開始から20分で完売し、皆さんパクパク食べられていました。
私も初めて寒グレのフィッシュバーガーを食べましたが、産業祭で販売したレンコ鯛のフィッシュバーガーと比べて、マヨネーズソースがマイルドで、寒グレが大きいため食べ応えがありました。
次の日には私自身牟岐町の方々にも食べていただきたく、モラスコむぎで牟岐フィッシュバーガーの試食会を行いました。
この日は出羽島の漁師野口真治さんの奥さん、美保さんに捌いていただいた寒グレを調理したのですが、やはりレンコ鯛よりも身が厚く、全体的に大きい印象でした。
バンズは今回も牟岐町のお隣、海陽町の『宝来堂』さんに焼いていただきました。
ふっくら大きく食べ応えがあります。
実生柚子の風味が印象的なマヨネーズソース。
さっぱりとしているのにニンニクがガツンと効いていて、フライとの相性抜群です!
今回は限定10食で試食会を行いましたが、
「ソースが絶品でフライとの相性がいい」
「冷めても美味しい」
「グレのフライはレンコ鯛と比べて身がぎっしり詰まっている感じがする」
「バンズもグレも大きく、食べ応えがある」
「季節の魚を食べられるのが嬉しい」
「牟岐町内外で販売してほしい」
など、たくさんのお声を頂きました。
試食会後、寒グレを提供して頂いた野口真治さん、美保さん夫妻にお話を聞くことが出来ました。
この時期は伊勢海老漁をされており、そのタテアミに意図せずにかかっていたグレを捌いて提供して頂いたことや、グレの他にバーガーの具材になる魚としては、ウマヅラハギ(羽子板)、イトヨリ、イサキなどが考えられることなどを教えてくださいました。
お話しの中で、美保さんが普段地元では食べない魚を美味しく調理したら、地元の方々が食べてくれたという経験があったというお話が印象に残りました。
また、牟岐町漁協の田中幸寿組合長からは「苦手意識のある魚や今まで食べる習慣がなかった魚にはやっぱり抵抗はあるなあ。まあ、新しい試みもええわいな。これからも頑張ってください。」と声をかけていただき、励みになりました。
地元ではわざわざ捕りに行かないような魚や敬遠されがちな魚を使うことで、牟岐フィッシュバーガーも新しい商品として地元の方に愛される食べ物になるのではないかという可能性を感じました。
今回のように、牟岐町の食材を使って、新しい食べ方を提案することは本当に楽しいです。
そして有難いことに、多くの方々からこれからも続けていってほしいとの声を頂いています。また、野口さん夫妻や田中組合長など地元の方々からお話を聞いたりする中で、気づくことや学びが多くありました。
私は自分がやりたいことをやっているだけですが、多くの人から支援して頂いて、応援して頂けて嬉しいです。これからもこのような取り組みを続けていきたいと思っています!
真武未有(またけ みう)
徳島県出身、20歳。
2019年からNPO法人ひとつむぎを通して牟岐町と関わり始める。牟岐町のPR動画「人とつながる牟岐でつながれる」を作成。「牟岐カレープロジェクト」隊長。今年8月から四国大学を休学し、Blue Buck Dine-バーガー修吾- のインターンシップとして秋田県男鹿市に3か月間、短期滞在した。